この記事は、NFTを初めて購入する方向けの記事です。NFTを購入する方法と、その後の保管方法までをわかりやすく解説していきます。
- NFTを購入するまでに必要な準備
- 実際にNFTを購入する方法
- NFTを購入した後の保管方法
この記事を読むことで、上記の内容がわかります。
2024年3月現在、ほとんどのNFTは日本円やアメリカドルではなく、ETH(イーサ)と呼ばれる仮想通貨で取引されています。
楽天NFTやDOSI(旧:LINE NFT)など日本円での支払いに対応しているNFTもなかにはありますが、この記事ではETHを使って支払うイーサリアムブロックチェーン上のNFTの購入方法を解説します。
日本円で購入が可能な、楽天NFTやDOSIなどでのNFTの購入方法については解説しませんので、ご了承ください。
NFTを購入するまでに必要な準備
仮想通貨 ETH(イーサ) を用意する
まずはイーサリアムブロックチェーンで発行されるNFTを購入する際に使うETHという仮想通貨を購入する方法を解説します。
ETHは、日本国内では暗号資産取引所という取引所に自分の口座を開設することで、日本円を口座に入金して購入することができるようになります。
暗号資産取引所は、コインチェックやビットフライヤー、GMOコインなどテレビCMでおなじみの会社も含めさまざまありますが、わたしが実際に使ってみておすすめできると実感した取引所をこの記事では2つ紹介します。
- ビットバンク
- GMOコイン
それぞれの取引所の特徴をかんたんに解説します。
ビットバンクの特徴
ビットバンクは取り扱っているどの通貨も販売所ではなく取引所で売買することができるため、仮想通貨の売買手数料が安い事が魅力です。
取扱われている仮想通貨の種類も豊富で、比較的メジャーな仮想通貨が揃っています。
2024年3月現在38種類の仮想通貨を取引所で売買することが可能です。
ビットバンクで仮想通貨を送金する場合には一定の手数料がかかるため、たまに暗号資産を自分のウォレットへ出金するような使い方が理想です。
NFTやDeFiに投資するために、頻繁に仮想通貨を出金するような方にはあまりおすすめできません。
GMOコインの特徴
GMOコインは送金手数料が無料であることがとても魅力です。
イーサリアムブロックチェーンでETHを送金する場合、通常でも数百円、高い時だとそれ以上のガス代(ブロックチェーンを使用する際の手数料)がかかります。
本来はユーザーが負担すべきこのガス代をGMOコインが負担しますので、とても気楽に仮想通貨を自分のウォレットに送金することができます。
先に紹介したビットバンクの場合、1回の送金あたり固定で0.005ETHの手数料がかかりますので、GMOコインのこの点はとても優れていると感じました。
ただ、GMOコインは送金が無料な代わりに、一度に最低でも0.1ETH以上を送金しなければなりません。
ビットバンクは0.001ETHから送金することができるので、一度に0.1ETH未満の額を送りたい時などには使うことができないのがデメリットでしょう。
暗号資産ウォレット メタマスク の初期設定
NFTを購入するために必要な仮想通貨 ETH を取引所で購入できたら、今度は実際にNFTを購入するためのウォレットを作成しましょう。
暗号資産取引所の自分の口座にETHがあるだけでは、ほとんどのNFTを購入することができませんので、ウォレットの作成は必須です。
ここからは、仮想通貨の定番ウォレット「メタマスク」の初期設定を終わらせて、使える状態にするまでの手順を解説していきます。
下記URLへアクセスして、メタマスクをインストールしてください。パソコンの場合使えるブラウザが限られますので、よく確認してインストールしましょう。
インストールが終わりましたら、そのまま初期設定が始まります。
新規にウォレットを作成し、パスワード、シークレットリカバリーフレーズ等の設定が終われば完了です。
シークレットリカバリーフレーズは紙に手書きし、オフラインの環境で保管することが推奨されていますので、保管方法に注意してください。
メタマスクについてもう少し詳細に知りたい方は、以下の記事を読んでみてください。
メタマスクに仮想通貨 ETH を送金する
暗号資産取引所で購入したETHを、初期設定の終わったメタマスクのアカウントに対して送金しましょう。
ビットバンクを例に送金手順を紹介しますが、どの取引所も同じような方法で送金が行えると思います。
これで、NFTを購入するまでに必要な準備は終わりました。
次に、実際にNFTを購入する方法を解説していきます。
NFTを購入する方法
NFTは、NFTを取り扱っているマーケットプレイスで購入します。
この記事では、最も有名かつ取引量も多いOpensea(オープンシー)というマーケットでのNFTの購入方法をわかりやすく解説していきます。
OpenSeaのほかにも、Blur、Rarible、X2Y2、SuperRareなどさまざまありますが、それらのマーケットでの購入方法はこの記事では解説しませんので、ほかの記事を探してみてください。
初心者の方でもかんたんにわかりやすくNFTを購入することができるOpenSeaでのNFT購入がおすすめです。
わたしもNFTを購入する際には9割方OpenSeaを利用しています。
OpenSeaにアクセスする
まずは、下のボタンからOpenSeaにアクセスしましょう。
右上のLoginボタンからMetaMask(メタマスク)を選択し、メタマスクのアカウントでログインしましょう。
これでNFTを購入する準備が整いましたので、購入してみましょう。
購入したいコレクションがすでに決まっている場合は、上部の検索窓にコレクション名を打ち込むことで、見つけることができます。
まだ、購入したいコレクションが決まっていない場合には、どのコレクションを最初に購入するか悩むと思います。
左上のStatsからRankingsにアクセスすることで、現在取引額の高い上位100コレクションのランキングが出てきますので、そこから購入するのもおすすめです。
OpenSeaでNFTを購入する
おすすめの購入方法
OpenSeaでは、NFTを購入するとき、仮想通貨を支払うウォレットと、相手からNFTを受け取るウォレットを別にする事が可能です。
そのため、メタマスクで仮想通貨を支払って、保管用の別のウォレットを受け取り先に指定することで、ガス代を最小限に抑えてNFTを保管用のウォレットまで移すことが可能です。
方法はとても簡単ですので、画像付きで解説します。
Buy nowから直接購入してしまうと、受取先に保管用ウォレットを指定することはできませんので要注意です。
購入することに決めたNFTを、まずはカートに入れましょう。
カートに行き、カート内のNFTを送る先に保管用のウォレットアドレスを指定しましょう。
ここでウォレットアドレスを間違えると保管用のウォレットに届きませんので、確実にウォレットアドレスに間違いがないことを確認してください。
ウォレットアドレスの指定が無事できましたら、最後に購入しましょう。
これで、ETHを支払うウォレットと、NFTを受け取るウォレットを別のウォレットにすることができます。
NFTを購入した後の保管方法
NFTや、高額の仮想通貨を保管しておくためには、メタマスクだけでは危険だと一般的には言われています。
なぜメタマスクでNFTを保管するのが危険かというと、メタマスクが「ソフトウェアウォレット」という種類のウォレットだという事が大きな理由です。
では、どこにNFTや仮想通貨を保管していれば安全かというと、「ハードウェアウォレット」という種類のウォレットでの保管が望ましいでしょう。
ハードウェアウォレットとソフトウェアウォレットの違いを理解することはとても重要ですので、2種類のウォレットの違いをわかりやすく解説します。
ハードウェアウォレットとソフトウェアウォレットの違い
ハードウェアウォレットとソフトウェアウォレットの最大の違いは「秘密鍵の保管場所」の違いです。
秘密鍵って何だろう?
秘密鍵とは、仮想通貨を送金するときやNFTを購入するときなどの署名の際に「その契約は正しい契約です。」という証明のために使用されます。
日本での一般的な契約行為に置き換えて説明すると「契約書に署名+捺印する行為」のような役割を秘密鍵が果たしていると考えてください。
本人が”その取引を了承しています”という証明になります。
この「署名+捺印」できる機能である「秘密鍵」が、メタマスク等のウォレットとセットでパソコンやスマホなどに保管されているのがソフトウェアウォレットです。
また、「署名+捺印」できる機能である「秘密鍵」を、ウォレットがインストールされているパソコンやスマホとは別の端末に保管しているものがハードウェアウォレットと考えるとわかりやすいのではないでしょうか。
今お手持ちのパソコンやスマホにメタマスクが入っているのであれば、その端末にはメタマスクの秘密鍵が保管されています。
ソフトウェアウォレットの危険性
ソフトウェアウォレットは、そのウォレットアプリ(メタマスク等)がインストールされているスマホまたはパソコンにセットで秘密鍵が保管されてしまいます。
そのため、使用しているスマホやパソコンがウイルスに感染した場合に、「秘密鍵」がハッカーに盗み出されてしまう危険性がとても高いのです。
契約書への署名+捺印をハッカーが勝手にできてしまう状態になります。
秘密鍵が一度ハッカーの手に渡ってしまったら、そのウォレットに入っている資産はすべてハッカーの思うように操作ができてしまいます。
あっという間に”価値ある資産”は盗み出されてしまうでしょう。
秘密鍵が流出してしまうリスクを減らすには?
秘密鍵の流出はスマホまたはパソコンがウィルスに感染する事によって起こる場合がほとんどです。
そのため、そもそもスマホやパソコンなどで秘密鍵を保管しなければ良いので、ハードウェアウォレットを使用することが推奨されています。
下の画像の男性が手にしているものが、実際のハードウェアウォレットです。
写真
手にしている端末の中に秘密鍵が保管されています。
この端末をパソコンやスマホに接続していない間はインターネットとは完全に切り離されていますので、秘密鍵を盗みようがないです。
こうしたハードウェアウォレットを購入し、メタマスクとは別の場所で大切な資産を保管しておくことで、もし万が一スマホやパソコンがウィルス等に感染してしまったとしても、盗まれるのはメタマスクに入金してある資産に限定することができます。
メタマスクに入ってる資産は盗まれちゃうんだね;;
おすすめのハードウェアウォレット
ひとつおすすめできるハードウェアウォレットがありますので、紹介します。
おすすめのハードウェアウォレットは、Ledger社から販売されている、Ledger nano X です。
販売ページのリンクを貼りますので、興味のある方はアクセスしてみてください。
このLedger社が販売しているハードウェアウォレットは、ハッキングによる仮想通貨・NFTの盗難被害がこれまでの間に一度も発生していません。
堅牢なセキュリティに守られていて、信頼性がとても高く、利用者も多いウォレットですので、大切な資産を安心して保管しておくことができます。
そのうえ、今回おすすめするLedger nano XはBluetoothに対応しているため、iPhone等スマホの端末にも繋ぐことができ、Ledger Liveという専用のアプリケーションで仮想通貨の送金などの操作が行えます。
わたし自身もこのLedger社のハードウェアウォレット長いこと利用していますが、これまでに被害は一度も出ていません。
まとめ
ここまで記事を読んでくださりありがとうございます。
この記事ではNFTをまだ保有したことが無い方向けに、NFTを購入するまでの流れ、その後盗まれずに保管する方法など、最低限知っておいた方が良い情報を紹介しました。
NFTを盗まれないようにする対策などは、まだまだ語り尽くせないほどたくさんありますので、気になったらほかの記事も読んでみてください。
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